コンクリート内部の空隙やひび割れなどの欠陥部にセメント結晶を増殖させることで緻密化し、水などの劣化因子の浸入を遮断し、耐久性能を向上させるコンクリート改質材です。
ザイペックス=無機質セメント結晶増殖材には、塗布タイプのコンセントレート(XC)、リキッドペネトレート(XLP)および混和タイプのアドミックス(XAD)があります。
(1)普通ポルトランドセメント、(2)触媒性化合物、(3)シリカサンドを主成分とした無機質粉体です。 ・リキッドペネトレートは、触媒性化合物等を水に溶かし混んだ液体です。 ・アドミックスは、(1)普通ポルトランドセメント、(2)触媒性化合物を主成分とした無機質粉体です。 |
ザイペックスは、どのような姿、形状をしているのですか?
ザイペックスの主材であるコンセントレートの荷姿は、27.2kg/缶の粉体です。 どのような効果がありますか?
コンセントレートは水と混練りしペースト状にしたものをコンクリート表面に塗布あるいは吹付けすることでコンクリートを緻密化し、防水性能を高め、構造物の長寿命化に効果を発揮します。中性化、塩害、凍害、アルカリ骨材反応等の抑止にも効果があります。ザイペックス工法は、国土交通省 新技術活用システム・NETISにおいて有用な新技術「設計比較対象技術」に指定されています。(QS-000011-VR) どのようなメカニズムでコンクリートが緻密化するのですか? コンクリート中の毛細管空隙や微細なひび割れなどの欠陥部を触媒性化合物と水の働きによりセメント結晶で埋め、コンクリートを緻密化します。コンクリートの配合や性状、水の供給条件等によって差がありますが塗布タイプで改質深度は約30cmに及びます。 ザイペックスの効果はどのくらい持続しますか? 硬化した後もコンクリート中には未水和シリカが存在し、これに働きかけて水和反応を促します。この反応は繰り返されるため、半永久的に結晶化が持続しコンクリートは継続的に緻密化されます。 ザイペックスは、どのようなところに使われますか? ザイペックスは、新設コンクリートの防水性能や耐久性能を向上させる目的で使われるほか、既設コンクリートの漏水・ひびわれ補修をはじめとする、補修・更新工法としても活用されています。施工対象は、建築構造物、トンネル等の地下構造物、橋梁、ダム、上下水道施設、河川構造物他、多岐にわたります。 ザイペックスと他の防水材との違いは? 他の多くの防水材がコンクリート表面に皮膜や防水層を作って止水するもので、材質は殆どが有機物質であるのに対し、ザイペックスは、コンクリートそのものを改質、緻密化して防水性能ならびに耐久性能を向上させる無機質セメント結晶増殖材です。自然環境に負荷を与えることのないエコ材料でもあります。また、ザイペックス処理されたコンクリートには、ひび割れの発生に対して、自癒的に修復する自己修復作用があります。この能力は、他材料には見られない、ザイペックス独特の性質によるものです。 敷地の狭い場所での地中連続壁工法等による外壁部の施工には対応できますか? 塗布タイプの場合、地中連続壁面に不織布を貼張りし、不織布面にザイペックス・コンセントレートを吹付けした後にコンクリートを打設する、先付け工法にて対応します。 材料販売はできますか? できません。ザイペックスはデリケートな材料であるため、取扱いに精通したザイペックストレーナーを有する協会特約店による材工込みの施工となります。 |